小さな影におびえる私がおかしいかい?(後編)

(続き)

それではこの作品はどうかというと、
この設定を現時点では生かしている感じです。
これについては、あとに書きます。
が、ここまでを見る限り、
肝心の主人公が連れて来られた世界のことがよく分かりません。
主人公の心理描写にばかり目が行ってしまい、
一体どのようにストーリーが進行しているのかが
よく分からんようになってしまったんですね。
いろいろ伏線っぽいのがあったので
今後分かってくるのでしょうかね。
ただ、僕はこういったややこしそうなお話を理解するのが
大の苦手なので最後までよく分からんままの気もしますが・・・
わざわざ録画して何度も見る気にもなれませんし。
さらに主人公の友達(?)の男の性格もよく分かりません。
やはり1話を見逃したのは致命傷だったのでしょうか(笑)

ここまで見てまず伝わってきたのは
やはり主人公の心理の不安定さですね。
善にも悪にも徹し切れない中途半端な善人の主人公の精神を
なんでもありの世界の中で揺れ動かしているという感じでしょうか。
まあ、こんな感じで話が進むので
この世界を楽しむわけにもいかず
見ている僕はいまいち面白くないのですが(笑)
エヴァンゲリオン』状態ですね・・・
あの作品は最後までよく分かりませんでしたが・・・(笑)

が、それだけではなく、このお話は上述したように
主人公の本当の世界もちゃんと生かしており、
主人公の心理に対して
「本当の世界に帰りたいか?」
と問いていきます。
最初は自分の本当の世界に単純に帰りたいと思っていた主人公に
本当の世界の人間の負の部分を見せていき、
主人公の帰りたいと思う気持ちを揺らがせていきます。
かなり強引な手法でしたが・・・

これはある意味ギャルゲーの『ONE』に似ています。
あの作品は大まかに言うと「永遠の世界」に旅立った主人公が
自分の元の世界を何度も何度も見て
自分と元の世界との絆があるゆえに
最終的に帰ることにするという話(だったはず?)でした。

話を戻します。
主人公の善悪への心理描写は正直いまいち面白くありませんでしたが、
この作品では主人公は
元の世界に対してどのような思いを抱くようになるのかについては
興味深いので、明日以降の続きも見てみたいなと思いました。
全く的外れな展開になったりして(笑)
『龍狼伝』みたいに主人公が超人化していくのは勘弁してくださいよ。