2nd第13節 vs磐田(3)

(続く)

(2)守備能力の高さ
敵に前を向かせないほどの強力なプレス。
これにより有効な攻撃ができず、逆にあっさりボールを奪われてしまいます。
そこから始まる(1)の攻撃は破壊力抜群です。
また、こういう状態のため敵はボールキープさえろくにできず、
結果的にボールをジュビロに支配されてしまいます。
そして、この守備の根幹を支えるのは個人の守備能力の高さ。
サンガが誇る鈴木慎・松井といった突破力のある選手のアタックを
ことごとく止めていました。

とまあ、素人の僕なりに分析するとこんな感じですね。
まあ、根幹にあるのは個々の能力の高さなんですが、
それの生かし方を選手達が理解しているんだと思います。
しかし、隙がないわけでもありません。
実際サンガはいくつか決定的チャンスを作っており、
それを決めていれば流れは変わっていたかもしれません。
チャンスを生んだサンガの攻撃も
スペースを生かした攻撃でした。
つまり、黒部がボールをキープしてスペースにボールを出して、
そこに熱田・冨田らが絡んでチャンスを作るという攻撃や、
DFライン裏のスペースへのスルーパスなど。
逆に普段はチャンスメイクをする松井・鈴木慎らのドリブルは
完全に止められ、全くチャンスを作れませんでした。
組織重視の近代サッカーに日本も近づきつつあるということなんでしょうね。
まあ、まだエメルソン級の選手なら個人技で打開できるレベルですが。

ところで、思うんですが「ジュビロ磐田」というチームをそのまま
「日本代表」にした方が今の『日本代表』より強いんじゃないでしょうか?
それくらいジュビロは完成されたチームだと思います。
スタメンも全員日本人ですし。
欧州組を寄せ集めたチームなんかよりはいい気がします。
だって、世界最強級の選手を寄せ集めたレアルが
スペインリーグでは大苦戦しているんですから。
普段は一緒に練習していて、しかもかなり実戦を積み重ねても
いまだに完全にチームは機能していないんです。
となると、一緒に練習する機会もなく、実戦の機会もあんまりない
欧州組の個人技に頼ったジーコジャパンの将来には大きな不安が・・・
一度欧州組を中心にしたジュビロ勢抜きの日本代表と
ジュビロ磐田の試合をやってもらって、
どっちが強いんか見てみたいですね。