今までありがとう、エンゲルス監督(1)

エンゲルス監督が解任されました。
確かに今年のサンガの試合を見ると、
前半に失点し、後半に同点に追いつくために
戦術を大きく変え勝負に出るも
それが裏目に出て大量失点という試合が目立っており、
エンゲルス監督の采配に疑問が出て当たり前。
しかし、解任はやや早すぎな気がしました。
この中断期間で建て直す可能性は大いにあったはず。
ただ、それでは手遅れになる可能性もあるわけで・・・。
うーむ、複雑です。

ここまでは黒部・手島といった中心選手の負傷もあって
ほとんどベストメンバーで戦えない状態でした。
で、敗因はほとんどそれじゃないでしょうか。
黒部がいないから前線でためが作れずに
パスミスをして速攻を許すパターンをしばしば見ました。
で、手島に代わりDF陣を統率しなければならなかった
角田はいくら飛び級五輪代表入りの逸材とはいえまだ19歳。
J1のトップクラスのFW(多くは外人)の速攻を
抑えるのはちとしんどいです。
しかも、角田は連戦の疲労も重なって
5月頃から不調気味でした。
結局、この戦力じゃあんなもんやないでしょうか。
大量失点は勝負にいった結果ですので
ある意味しゃあないと思います。

外国人に高宗秀しかないのが
一番の問題じゃないでしょうか。
苦しい状況で一番頼りになるのが助っ人外国人。
DFなら圧倒的な身体能力で敵を跳ね返し、
FWならずば抜けた個人技で組織的な崩し一切なしなのに
たった一人でゴールを奪ったりと。
昨年のサンガも朴の驚異的なボールキープ力には大いに助けられました。
高宗秀は苦境時にパスミスばっかりでした。
まあ、それでも試合を重ねるうちに
徐々に動きがよくなっていますので
今後の巻き返しに期待していますけど。
でも、やっぱりDFかFWで
日本人にはない何かを持ったタイプの選手が一人ほしかったです。
ただ、今からそういう選手が入ってきたら
チームが崩壊に向かいかねませんのでもう手遅れですが。

(続く)