画竜点睛を欠く(2)

(続き)

あたしの雪の情。
昨日からプレイし始めたのですがいきなりびっくり。
なんと中原茂さんが声優で参加してはりました。
まさかギャルゲーで彼の声を聞けるとは・・・。
なんぼなんでもそんな有名な声優が
家庭用ゲームに移植された全年齢層向けギャルゲーならまだしも、
いくら天下の『11』のゲームだからって
18禁のゲームには参加せんやろう、
と最初は勝手に思っていたのですが、
聞けば聞くほど中原さんの声ですので、
気になってネット上で調べてみましたら
中原茂さん自身の日記にしっかり書いてありました。

中原さんというと、ぱっと思いだすのは
海外ドラマ『ビバリーヒルズ青春(高校)白書』のブランドンと
ガンダムW』のトロワでして、
いずれも僕好みのキャラクターでした。
そのためか中原さんの声へはかなりいい印象を持っていまして、
今回も思わず彼の声に聞き入ってしまっていました。
いやー、やっぱり僕この人の声好きみたいです。

中原さんに限らず、このゲームに出演してはる声優さんは
皆さんかなり上手かったです。
最近の声優事情にはあんまり詳しくないのですが、
どうも普通のアニメに出てはるような方ばっかりみたいです。
18禁ゲームのアニメ化が最近多いことから考えると、
ギャルゲー業界・アニメ業界・声優業界は
裏でそこそこつながっとるのかもしれませんな。
まあ、その辺の事情にはあんまり興味ありませんので
よく分かりませんけど。

で、肝心のゲームの内容はと言いますと、
正直言って、話自体はありがちで陳腐な設定な上に、
言わんとしていることもこれまたあまりに普通で、
そんな大した内容ではないのですが、
にもかかわらずけっこう面白いんですなぁ。
大作志向がやや強すぎる感のある
最近の多くのギャルゲーと比べると、
このゲームはこれといった思想もなく
哲学的文学的要素なんか皆無に等しいのに。
ごくごく普通の学園アニメを
ゲームで表現しただけに過ぎないのに。
製作者側の主張が強すぎないのがいいのでしょうね。
しっかり話を見せる方に力を入れられているのを感じます。
世界観・キャラクターがしっかりしているのに加えて、
話の展開の仕方・文章表現の仕方の巧さ、
声優さんの演技の上手さがそれをちゃんと生かしているんでしょうね。
まだクリアしていないので最終評価ではないものの
現時点ではなかなかいい作品だと思っています。