嚆矢（２）

（続き）

◇アニメ◇
最近はあまり見ていませんので
全話見た作品はほとんどありませんが、
少しでもまともに見ていた作品についての感想を書いてみます。
ゲームの場合の★の数はその作品の自分の中での存在の大きさでしたが
こっちの★の数は単なる個人的な好みです。

・ギャラクシーエンジェル ★★★★☆
波の激しい作品でしたが
はまったときは凄まじい破壊力でした。
新シリーズが楽しみです。

・スパイラル〜推理の絆〜 ★☆☆☆☆
荒唐無稽な展開で当たり前のことを
一生懸命主張しているなど
あほらしい作品だったという印象しかありません。

・成恵の世界 ★★☆☆☆
全体の半分くらいしか見ていませんでした。
ところどころ雰囲気が気に入ったのですが、
終盤の失速がひどかった感じです。

・十二国記「風の万里 黎明の空」 ★★★★☆
年末にまとめてやってくれたのを昨年も見ました。
他律から自律へ、
つまり、物事を周囲のせいにして何もしないのではなく
自分で考えて行動を起こせ、
ということをかなりしつこく表現していました。
これは単なる若者向けのメッセージではなく、
無気力感・閉塞感に満ちた
現代社会そのものへ向けられたものだと思います。

話自体は綺麗にまとまっており
かなり完成度の高い作品だったのですが、
まとまりすぎているがゆえに
突き抜けることが出来なかったという感じがしました。
作品中で少しだけ扱われていた「天とは何なのか」
というところにもう少し突っ込んでいけば
さらに作品の深み・重みが増したのではないかと僕は思っていますが、
そうすれば作品のまとまりがなくなり
作品自体の完成度に影響を及ぼしそうですので、
仕方なかったのかもしれません。

あと、終盤の構造全体は
暴れん坊将軍を意識したギャグだったんですよね。
最後は話の見事な収束を実は壮大なギャグが支えているという
凄まじい構造だった、と。
僕にはそうとしか思えませんでした。
ですので、途中までは重い雰囲気で
全く諧謔のない一個も笑えん話でしたが、
終盤は大笑いさせていただきました。

・Ｄ．Ｃ．〜ダ・カーポ〜 ★★☆☆☆
全体の１／３くらいしか見ていなかったです。
特に大したものが伝わってくることはありませんでしたが、
かといって全く駄作というわけでもないという感じでした。
ただ、原作をやってみたい
と思わせるようなレベルではなかったのは事実です。

（続く）