看破(3)

(続く)

また、同じレギュラー争いを
集団別という視点で見ても面白いです。
つまり、現五輪代表の中心世代(松井・田中達・大久保など)と
昨年のワールドユースベスト8の1つ下の世代(坂田・今野など)、
さらに、やや特殊な過程でこのチームに入ってきた闘莉王・平山
(まあ、平山はワールドユースメンバーにも含まれますが)。
昨年のワールドユース直後には
このワールドユース世代が五輪チームのレギュラーに
数多く食い込んでくることになるだろう
と言われていましたが、
先輩達も負けじと頑張り、
確固たるレギュラーを獲得したのは今野・徳永くらいでした。
(まあ、↑に書いたように平山を含めてもいいのですが・・・)
個人的に期待していたワールドユース組である
元サンガの角田はレギュラーはおろか
代表に残ることすら出来ませんでした。
改めて厳しい競争なんだなと感じました。

さて、こんなだらだらと書いて何が言いたいのかといいますと、
日本代表ほど注目の集まる試合になると、
試合の中身と同じくらい
それに至る過程が大事なのではないのか、ということなんです。
Jリーグでの成長であったり、
新たな競争であったり、と。
ジーコジャパンでも実際は似たような状況があるのですが、
試合直前に欧州から帰ってきた選手が
常にレギュラーを保障されているということによって
その大半が打ち消されてしまっています。
そして、これもジーコジャパンにおいて
芳しくない内容の試合が続いている
大きな原因の1つになっているのだと思います。