薫陶(5)

(続き)

しかし、道路交通法には夜間は自転車のライトを
点灯させなければならないとなっているのは事実です。
(↑のHPによるといろいろ複雑みたいですが・・・)
夜間の無点灯自転車が特別気にならない人が多いのだとしましたら、
なぜこのように義務化されているのでしょうか。
それはやはり先程も書いた
「交通ルールは上手くない人を基準に作られなければならない」
ということなのではないでしょうか。
「眼が悪い」と「上手くない」というのはやや内容が違いますが、
いずれも交通の上で不利な条件を抱えているという点は同じです。
むしろ、「交通ルールは基本的には不利な条件を抱えている人を
基準に作られなければならない」と言った方がより一般的でしょう。

歩行者という存在を考えますと、
そこには眼が悪いという人が当然たくさんいます。
そして、その歩行者が存在する場所を
自転車はしばしば走ります。
そこでは、やはりより不利な条件を抱える者を基準にした
交通ルールが求められるのであり、
だからこそ、夜間における自転車のライトの点灯が
義務付けされているわけでしょう。

しかし、自転車に関しての交通ルールがしっかりあるのに
自動車等に比べると徹底されていないのは
一体どういうことなのでしょうか。
実際の統計によりますと、
全国の交通事故死者数の約10%が自転車の事故らしいのですが、
これだけでも十分警戒すべきレベルだと思いますし、
自転車は数字に直接表れないところで
間接的に事故に関わっているケースも
かなり多いんじゃないのでしょうか。
(自転車を避けようとして事故に遭うとか)
となりますと、なおさら現状が理解できません。
なんか裏に複雑な事情があるんでしょうか・・・。
どういうわけか自転車の撤去作業だけは
一所懸命頑張ってはるんですが・・・(笑)。

(続く)