玉石混淆(2)

(続き)

この時期は代表のスケジュールを優先したいのでしたら、
Jリーグの開幕をその分早くするなど
いくらでも対処法はあると思います。
Jリーグを盛り上げようという気が本当にあるのでしょうか・・・。
これから1stステージの優勝争いだというのに
最近のサッカーの話題といえば欧州選手権ばっかり。
欧州選手権はJリーグと比べて質が高く、
何よりタレントの多さから話題に事欠かず、
興行的なことを考えると
マスコミがこちらに力を入れるのは当然のことですが、
なんかJリーグの盛り上がりのなさと
中途半端なサッカー人気が
それを後押ししているような気がしてなりません。
要するにW杯など日本代表がきっかけのサッカーファンのほとんどが
Jリーグではなく欧州サッカーを見ている、と。

これに関連してですが、
先日ふと日本のサッカー事情は音楽で言うと
日本代表が邦楽、欧州サッカーが洋楽、
そして、Jリーグはモー娘。なのかなぁ
と思いました。
いや、けっしてサッカーの質と音楽の質を
順番に対応させたわけではありません。
なんというか、ファンの取り組む姿勢と
世間での取り扱われ方がそっくりな感じがするのです。
日本代表とか邦楽とかはファンの入り口みたいな感じです。
多分ここから入る人が一番多いでしょう。

モー娘。のメンバーの名前を
普通の人は一部しか知らないと思います。
ただし、全く知らないわけではなく、
顔は何となく知っているし、
曲も何となく知っているけど、
詳しいことはよく分からない、と。
で、ファンの方には失礼ですが、
真面目に聞いているわけではないけれど
音楽のレベルは大したことないはずだ、
と思い込んでいる人が多いと思うんです。
でも、ファンはメンバーに詳しいのは当然として、
さらに音楽もかなり真面目に聞いて
その音楽の良さをそれぞれに感じていると思います。

Jリーグも似たような感じで
世間は、選手は何となく知っているだけで
試合はほとんど真面目に見たことはないけれど
レベルが低いということだけは間違いない
とか勝手に思っているわけです。
でも、Jリーグファンは
そのプレイをしっかり見てそれに一喜一憂し、
時には感動したりしているわけです。

(続く)