瓦解(4)

(続き)

しかし、ここで
本当に優れた選手、すなわちスターの資格を持った選手は
真っ先にJリーグから海外へと去ってしまう、
というJリーグの基本構造の問題に突き当たります。
この構造を完全に解決するのはもちろん不可能なことです。
そのリーグのレベルに収まりきらないような優れた選手が
より高いステージで活躍する姿を見たいと誰もが思うでしょうから、
そういう選手の流出はやむをえないのです。

その流出があまりに容易になされることが問題なのであり、
これもJリーグの価値を下げてしまっているのです。
かつてリーグ戦の優勝争いの真っ只中で
あっさり移籍した元横浜FMの中村選手など、
クラブ側に慰留しようという姿勢があまりないのに加えて、
世間があまりに海外移籍に対して寛容すぎるのです。
なぜこのようになってしまうのでしょうか?
その問題の答えは上述した代表最優先という理念にあると思います。
選手達が海外で成長し結果的に日本代表が強くなればいい
という考えがあまりに浸透しすぎているからこそ
このような移籍があっさり許されてしまう空気が流れてしまうわけです。

Jリーグの価値を高めるためにまずせねばならないことは
この理念からの開放ではないでしょうか。
つまり、日本代表を頂点とする発想から
Jリーグを頂点とした組織作りへと
発想を切り替えるべきなのではないでしょうか。

ただし、代表レベル向上を欧州に依存している現状でも
日本代表が強くならないというわけではないでしょうから、
(先日のレアル等とのJリーグクラブの
無様な戦いぶりを見る限りにおいては
試合に出場さえできれば間違いなく
あちらにいる方が大きく成長できると思われますので、
場合によってはこの欧州移籍構造の方が
質の高い日本人選手が増えるかもしれません。)
サッカー協会等がJリーグの価値を高めることに
あまり意味を感じないのでしたら、
別にこのままでもいいのかもしれません。
Jリーグファンとしては残念ですが
欧州クラブのあの強さを見せつけられては・・・。

うーむ、かなり長くなってしまいましたが、
以前から書きたかったことがようやく書けました・・・。

フォティアン。
「大人のBC」ですが
僕は別に待たされているという意識はありませんから
安心してください。
むしろ、生産期間が延ばせてラッキーと思っています(笑)。
差し替えを目指して最後の最後まで頑張ります。