一栄一落(2)

(続き)

◇ギャルゲー◇
・昨年取り組むつもりだったゲーム
CLANNADCROSS†CHANNEL水月Remember11・SNOW
・実際に取り組んだゲーム
CLANNAD(約30分)・Remember11(約1時間)・SNOW(クリア)

というわけでまた昨年もほとんど何も出来ず(笑)。
どんどん未消化の作品が溜まっていきます。
2つのことに並行して取り組めないこの精神構造のままでは
今後も同じことを繰り返してしまう気が・・・。
うーむ、どうにかせんといけませんなぁ・・・・
一応最後までやった唯一の作品SNOWの感想を。

・SNOW ★★☆☆☆
恐らく意図的に名作『AIR』の構造をぱくってはるのですが、
その構造の使い方は全く別物のように感じました。
AIR』は、ひとときのpleasureを超えた
究極の幸せの在り処を世界の極限に見出し、
我々の世界そのものをAIR世界の構造に重ね、
構造の限界さらにはその彼方にあるであろう我々の目指す場所を
この構造を用いて構造の内側から表現しようとした、
と僕は最終的に解釈しているのですが、
『SNOW』はこの構造内にある幸せを
素直に表現しているという感じでしょうか。

『SNOW』では確かに構造の外側にあるものの一つであろう
天の存在は明示されているのですが、
作品の焦点とは全く関係のない存在でしたから、
そんなどうしようもないものは無視して
素直にこの世界内にある幸せを
受け入れようということなのでしょう。
『SNOW』のこういった主張を純粋に表現するだけなら
わざわざこんな構造を持ち出さなくてもいいように思うのですが、
商業的に話題作りが必要だったのでしょうか。

ただし、そういった部分を無視して素直に内容だけを見ると、
基本的に大きな破綻がなく無難にまとまっており、
主張も分かりやすく伝わってきましたので、
決して単に構造をぱくっただけで
中身のない作品というわけではありません。

しかし、やはりぱくる相手が悪すぎたといいますか・・・。
ぱくった以上は『AIR』と比較されざるをえませんし、
僕自身もそういう目で見てしまいます。
また、僕にはキャラクターの性格が
どうしても受け入れられませんでした。
今までのギャルゲーの経験からも
どうもこの手のお子様キャラは苦手みたいです。
「無邪気」というがダメなのかなぁ・・・。
そんなわけで、こういったことを総合的にふまえると、
全体的な印象はいまいちかなぁ。

(続く)