langatmig (3)

(続き)

天使な小生意気(漫画)

今日から俺は!!』で有名な西森さんの漫画。
わざわざ専用HPまで作るほど夢中になりました。
これほどの作品が評価が低いのは
ホントにもったいないことだと思いますので、
興味のある人はぜひこの漫画を読んでいただきたいですね。
ついでに<a href="http://www.geocities.jp/a_cheeky_angel_0001/" target="_blank">ここ</a>も読んでいただけたらなお嬉しいです(笑)。

この作品を読んで
おそらく一般の人は『らんま1/2』を
そして、オタクの人は『少女革命ウテナ』を連想するでしょう(笑)。
しかし、僕がこの作品とイメージがダブったのは
そういった作品群とは何の関係もない作品、
それはなんと『ペナントレース やまだたいちの奇跡』!

山田太一のすごさは
「不可能を可能にする」みたいによく言われる根性論を
体現しているところで、
『やまだたいちの奇跡』は、この山田太一を通して、
「奇跡」の「軌跡」を徹底的に描くことで
奇跡を現実として解体した作品だと思います。
『てんこな』(『天使な小生意気』の通称)も似たような感じで、
この作品のすごさは
これまでの漫画では精神論的に扱われていた部分を
徹底して論理的に表現しようとしたところにあると思うんですよ。

そして、このように考えると
今日から俺は!!』の三橋と伊藤のすごさを
『てんこな』は一から描き切った作品として見ることもできます。
『てんこな』を理解することで
今日から俺は!!』では感覚的にしか分からなかった
三橋と伊藤のすごさが初めて理屈として理解できるわけです。
極端な言い方をすると
『てんこな』の主人公である天使恵はこの作品を通して
最後の最後で三橋と伊藤が最初に到達していた地点に
ようやく到達できたとさえ言えるのでは
ないのかなと思います。

ということで、僕の中での西森キャラ最強ランキングは
坂月≫三橋≧伊藤≧道士朗>智司≒中野≒源造≒小林≒天使恵>今井
という感じ。
ただし、純粋な戦闘能力ではなく
西森作品として実際に戦った場合を想定しての順位です。
(各キャラクターは作品の最終話時点での実力)
純粋な強さなら小林は三橋とかより強いでしょうけど、
実際に戦ったら西森さんの信念補正で
三橋・伊藤には絶対に勝てないはずですからこの位置に。
やっぱり坂月さんは別格ですね。

(続く)