Zauberkraft (2)

(続き)

いい機会ですのでこの作品についてそろそろ
少しずつ真面目に書いていくことに。
簡単に言えば音楽と物語のシンフォニーなんですよ。
もちろんこれまでゲームやアニメの中には
優れた音楽を持った作品は数多くあったでしょうが、
あくまで語るのは物語であって
音楽は基本的にその伴奏でしかないものが
大半だったのではないでしょうか。
この作品は、そうではないのです。
物語⇔音楽と相互に依存しあっていて、
物語と同じくらいに、
いやそれ以上に音楽がこの作品を語っているのです。
(そこが岡崎さんのすごさ)

この作品において両者を単体として取り出すと
決して名作と呼べるほどのものでもないと思います。
(それでも十分良作ではあると思いますが。)
この両者が融合することで
別次元の作品が生まれるんですよ。
物語そのものも十分心に響くものがあるのですが、
物語とそれを奏でた音楽が共鳴することで、
まさに魔法が生じるのです。
そして、それは今まで味わったことのない感覚を
私たちに届けるのです。

私がこの作品をいまだに好きでいられるのは
この作品のボーカルアルバム『RAINBOW』を
ラルクHYDE関連以外のCDを買ったのは
AIR』のサントラ以来・・・。)
ほとんど毎日のように聞いているからなんだと思います。
上述したようにこの作品においては
音楽と物語が相互に依存しているのですから、
この作品の曲を聞くことは
同時にこの作品の物語を再び味わうことになり、
作品そのものを再び味わっていることに他ならないと思うのです。
・・・一生聞き続けてやる(笑)。

しかし、この『RAINBOW』最大の欠点は
岡崎さんの歌声が収録されていないこと。
作品中で岡崎さんが歌われていた2曲は
このアルバムでは笠原さんが担当。
笠原さんに決して不満があるわけではないのですが、
この2曲はやっぱり岡崎さんの声で聞きたい。
ということで『For RITZ』の購入を現在検討中。

うーん、色々書いてみましたが
やっぱりこの作品のよさを理屈で説明するのは難しいです・・・。
時間に余裕ができてから再びこの作品について触れる予定。

ちなみに一応念のため断っておきますけど
この作品は『AIR』とか『CROSS†CHANNEL』みたいに
高尚なテーマに挑んだ作品じゃありませんので、
そういうのを期待している方は
期待外れ、肩透かしにならないようにご注意を。。
この作品はあくまで感じる作品です。