noch einmal ansehen (3)

(続き)

・第四話 は ね〜plume〜
佳乃シナリオに入りつつも
美凪シナリオもじわりじわり進行中と
この辺の各シナリオの進行のバランスは見事。
美凪母娘の映像が靄がかかって微妙にぼけてるのがうまい。

観鈴シナリオについても
友達の話を往人が切り出すたびに
空の夢に話を切り替える観鈴とか
実はじわりじわり進行中です。

で、本筋の佳乃シナリオ。
いや、すごいっすよ。
あれだけ長かった原作をここまでコンパクトにしつつ
本質的なところは見事に再現されてます。
(原作の内容は見ているうちにだいたい思い出しました^^;)
リプレイして細かい内容を追えば追うほど
「うわ〜、すげ〜」って思わされました。

自分を生んだことが原因(?)で死んだ母親、
自分のために人生を犠牲にした姉聖、
自分が生まれたことが彼女たちの幸せを奪ってしまった、
こういう罪悪感を抱くと同時に
母の温もりを求めていた佳乃
(=守られる存在としての子供)が
一歩を踏み出すみたいな感じかなぁ。。

最初のきっかけは往人の
「生んでくれた親に感謝すべきだろう」
みたいな感じのセリフですが、
最終的に彼女の心を解放するきっかけとなったのは
佳乃の意識が羽根にとりこまれ
そこで感じた白穂の記憶・想い。
そこにあったのは親の子に対する絶対的な愛。
この想いを肌で感じられたからこそ、佳乃は母親に向かい合い
「ありがとう」と心の底から言えるようになったのです。
この母との会話で、
佳乃の姿が子供と大人を行ったり来たりしているところなんか
当然アニメならではの演出ですけど意外といい味出してます。
そして、佳乃の想いが母親に通じると同時に
羽根に残された白穂の子に対する一方的な想いが晴れ、
その想いと共に羽根が浄化されるわけですね。
(これは『天使な小生意気』の魔本の昇華と似たような感じ)
この辺の二つの親子の想いの関係のリンクなんかもナイスっす。

しかし、この佳乃シナリオでも
原作では一番いまいちな内容だったわけですから
AIR』が化け物みたいな作品だった
ということを改めて感じます(笑)。
さぁ、いよいよ次は美凪シナリオか・・・。
これは何かと大変そうだ・・・。

この調子で頑張って全話感想目指します。